セブ市内の中心地、アヤラショッピングセンターから徒歩圏内に4.4ヘクタールのプライベート墓地があります。この墓地は1909年に富裕層の中国コミュニティにより造られたものなのですが、およそ50年ほど前から貧困層の家族たちが棲みつき、スラム化しています。現在およそ500家庭がこの墓地に暮らしています。霊廟に扉をつけ家族で何十年も暮らす人達がいます。この墓地に住む子供たちがSLPCのサポート対象になっています。セブに語学留学しにきている人たちも、そしてボランティアのスタディツアーで来ている人たちも是非、この墓地での活動に参加いただき、子供たちをサポートしてください。最貧の家族が住む場所のひとつです。
墓地に住む19歳の母親がブログを続けています。そのブログのなかで彼女の住む家(墓地の霊廟の屋上に小屋を建てて住んでいます)に関しての記事をご紹介します。
私たちの家は、あなたの家のように大きくないし、かっこよくもありません。そして、芝生やプール、ガレージやテラスなんてもちろんありません。私たちの家にあるのは「修理しなければならないところ」です。それもたくさん!
今私たちが住んでいる家は、私の父が建ててくれました。土地は政府がもっている土地なんですが、それでもお金を払わなければいけませんでした。そして、父が死んで、母が私たちを捨てるまで、そこそこ幸せな家族として暮らしていました。
私の家には部屋がひとつしかありません。そのひとつの部屋が、居間であり、寝室でもあります。キッチンはその横にあります。私たちはここに毛布を敷いて寝ています。私たちの家は、木や簡単な材料でできています。
さっきも話したとおり、私たちの家には「修理しなければいけないところ」がたくさんあります。屋根は穴がたくさん空いています。床は竹でてきていますが、それがところどころ壊れています。天井もです。そのため、雨期になると家の中はびしょびしょです。きれいな家具や壊れていない調理器具なんてどこにもありません。そして私たちの家には、電気が来ていません。電気は近所の家から電線を引いてもらっているんです、使用料一ヶ月500ペソ払って!
もちろん水道や蛇口もないので、水は店に買いに行きます。快適な風呂やトイレもありません。もしトイレに行きたくなったら「アリノラ」を使います。アリノラっていうのは、まあ、小さなバケツみたいなものですね(汗)。風呂に入るときは家の前で水浴びします。本当は家を修理したいんですけど・・・私は働けないし、お金もないから我慢しています。もし修理するとなると、ものすごくお金が必要になります。だからいつも神様に祈っています。「いつか誰かが私たちの家を修理してくれますように!」って。でもどんなに家が小さくても設備がなくても、私たちは幸せです。